顔面多汗症・頭部多汗症とは
『顔面多汗症』とは、顔に多量の汗をかく病気です。
通常暑いときは顔面(特に額)から汗が出ますが、暑くない状態でも汗が出ます。辛い物など食べたときに額や鼻のわきから出ることもありますが、これは味覚性発汗といって、病態は異なります。
『頭部多汗症』は頭皮から異常に汗が出る病気で、暑くなくても汗が出ます。
顔面多汗症・頭部多汗症の症状
顔面多汗症の方は主に顔に汗をかき、頭部多汗症の方は主に頭皮に汗をかきます。顔面多汗症と頭部多汗症の合併も方も多くみられます。
顔面も頭皮も暑いときに汗をかきます。これを温熱性発汗といいます。
通常は緊張したときに汗が出る精神性発汗はあまり多くはありません。しかし顔面多汗症の方も頭部多汗症の方もこの精神性発汗が亢進した状態です。
緊張したと思わないときでも顔面や頭皮から汗がダラダラと汗をかきます。一度汗が出ると止まらないのも特徴のようです。また、温度差が大きい場合でも汗が出ることがあります。これは温熱性発刊が亢進した状態です。
顔面多汗症や頭部多汗症の方には、赤面症も合併する方もいるようです。赤面症も温度差で顔が赤くなる場合と、緊張で耳まで赤くなる場合があるようです。