多汗症の治療法(内服療法:飲み薬)


多汗症の内服による治療は、軽症の方には大変効果的です.まずは一度試されることをおすすめします.
また,外用薬(塗り薬)と併用するともっと効果的な場合が多いです.
内服薬にはいくつか種類がありますが,大きく分けて以下のように分類されます.

  • 緊張を抑える薬:汗が出るんじゃないかと思うとよけい緊張します.これを抑える薬です.国が効能効果を認めているものもあります.軽症な方はこれだけで充分なことも多いです.代表的な薬剤はグランダキシンなどです.
  • 汗の分泌を抑える薬:神経から汗を出す信号(アセチルコリン)がでて汗腺(汗を出すところ)に作用しますが,このアセチルコリンの分泌を抑える薬です.効果的ですが,口渇などの副作用が強い方もいらっしゃいます.代表的な薬はプロ・バンサインです.
  • 不安を抑える薬:多汗症の方は不安が強い方が多いようです

ただし連日のように飲み続けないといけないことや重症の方には効果ないことが欠点です.また、薬に敏感な方はたまに眠くなることがあります.この眠気は数日のうちに消失するのが普通ですので、その間は長距離の運転などは避けてください.